以前のサイトに乗せていた声区(せいく、レジスター)についての記事を、
今の考えで少し編集しながら載せます。

まず、声区とは“声の出し方の分け方”です。
そのまんまですね。

例えば声の出し方を「地声」「裏声」
という声区の2つに分けたとすると、
これは二声区です。 
二声区

非常に分かりやすいですね。 
そしてこの「地声」と「裏声」の境目、
声質が明らかに変わってしまう部分を
「喚声点」とか「ブリッジ」とか呼びます。

たとえば地声でドーレーミーファーソーラー…
と上に上がっていき、
声が裏返るところがあったら、
そこが喚声点で、
そこから上は裏声という事です。

この喚声点を無くし、
地声と裏声をなめらかにつなぐというのが、
発声を良くしたり、音域を広げたりするやり方の一つなワケです。

ちなみに此処で言う地声=チェストボイス、
裏声=ヘッドボイスです。
ファルセットはもっと息漏れのある声を言う場合が多いので。

色々ある声区の考え方

この「声区」については色んな考え方があるので紹介。

一声区
一声区
もし声区が最終的に融合するのであれば
べつに分けることないんじゃない?という考え方。
シンプルでわかりやすい…。

また、「そもそも声は融合なんかしないし全部地声(or裏声)だよ」という考え方も。
例えば「歌声は全部裏声だよ」派の場合、
低音から高音まで全部裏声なので喚声点なんかないというワケです。
これについては実践した事が何回かあるので別に記事を書くかも。


二声区
二声区

声が「地声」と「裏声」だけの二声区。
この考えだと
「地声っぽく聞こえるプロの高音」を自分でも地声で
出そうとしてムリな発声になったりします。
それでも上手くなったり歌えたりするならOK。


三声区
三声区
地声と裏声の間にもう一つ声区があるという考え方。
「その間の声区」については、ミドルボイスとかミックスボイスと言う事が多い。

ミックスボイスのトレーニングをする上では一般的な考え方であり、
私も大体この考え方でレッスンをしています。

また、この様にはっきり分かれているというよりは、
地声と裏声のミックスを大きなグラデーションの様に考える事もあります。
三声区3

どっちかというとこっちの方がメジャーかも?
YUBAメソッドの弓場徹先生なんかは「ブレンディングボイス」って言ってましたね。
言い方はなんでもいいです。イメージなので。

とにかく地声と裏声の間を埋めていくのが基本的な考え方です。 
声が一本化さえしていれば
「今自分はどの声区の声を出しているんだろう…?」
などと特に難しく考える必要もないです。

…が!特に初心者の方はきっちり地声・ミドル・裏声と分けて決め打ちしていく方が
クオリティが上がる事が多いですね。

その他の声区論

この他に、
低音にエッジボイス(ボーカルフライ)、
高音にホイッスルボイスを加えて、
四声区や五声区という事も結構あります。

三声区で分けた場合の大体の声区(男性)
テノールの声区

地声・チェストボイス=E4、F4(mid2E、mid2F)ぐらいまで。 
ミックス・ミドル=E4(mid2E)~B4(hiB)ぐらいまで。 
裏声・ヘッドボイス=B4(hiB)以上~。

大体こんな感じですが、あくまでも目安です。
高音を力強く地声っぽく歌いたい場合には
地声をhiA~hiCぐらいまで引き上げる様な練習をする事もあります。
ただ、これをやると発声のバランスを崩してしまう人もいる訳で、
どんな歌い方をしたいかによります。

※2019年2月追記
現在は基本的には地声を引き上げない、張り上げない様にしてます

色んな考え方を紹介しましたが、
自分のイメージに合うやり方があればそれが一番ですよ。